先生はキケンな許嫁。
「うちの生徒になんか用ですか?」
その時、後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
後ろを振り返ると、そこにいたのは……先生の姿。
「………な、なんで?」
「美織ちゃん、迎えにきたよ」
「なんでここが……」
にこっと微笑んでわたしを見つめた後、3人組の男達に鋭い目つきを送った先生。
「は?センコーかよ」
「つーかなんか、若くね?」
男達は先生が若いと分かった途端、見下したように笑い合っていた。
「早くその手を離さないと警察呼びますよ?」
「勝手にしろよ、別に俺たちなんもしてねーし」
「美織ちゃん行くよ」
その時、私の腕を掴んで先生は歩き出そうとした。
「ってめえ、なめてんじゃねーぞ!」
−−バシッ
「きゃあ!!……え…先生……だい…じょうぶ…?」
1人の男に1発殴られた先生は、床にドンっと倒れこんでしまった。
「俺は大丈夫だから」
「……でも、口の横に…血が……っ…」
1発だけ殴った男達は笑いながら反対側に歩いて行った。
「美織ちゃん怪我してない?」
「……ねぇ…何してんの…っ…バカなの…?」
「先生にバカと言ってはいけません」
「……っ………」
その場で泣き出す私に何度も『大丈夫だから』と言ってくれた先生。
先生は泣きじゃくる私の歩幅に合わせながらゆっくりと隣を歩いてくれた。