先生はキケンな許嫁。


「そんな怒った顔しないでよー美織ちゃん♡」

「こないでっ!」

チャラ男は顔を近づけながらわたしの頭の上に手を置いた。

何かあるとすぐ触ろうとする……

そこで私は思いついた。


「ルール」

「ん?」

「ルール決めた」


−−−カキカキカキ

わたしは紙とペンを持って書き込んだ。


①私に触らないこと。

②勝手に人を呼ばない。

③自分のことは自分でやる。
(食事、洗濯、掃除など)




「これ守ってくれないなら校長に訴えて免許剥奪にしてもらうから」

「えー許嫁なのに、触らないとか無理じゃない?俺、体の相性大事だったりするしー」

「……は!誰があんたなんかとっ!!」

「もー顔赤くなっちゃってーお子ちゃまだなぁ」

「…………」

「しかも校長は俺たちのこと知ってるから、言っても無駄だよ」

「……なんなのよそれ」

「裏口就職ってやつ?俺の父さんが学校に多額の寄付金渡してるから」


ね?っと言いながらこっちをみて笑っているチャラ男。


「はぁ〜今日初日だったし疲れた〜シャワー浴びてこよっと」



そう言ってチャラ男は洗面所に勝手に入って行った。

ここ私の家なんですけど。



「……ねー……ねー!美織ちゃーん!バスタオルどれー?」

あー、もううるさいっ!

重い腰をソファから起こした私は洗面所に向かった。

−−ガチャッ

「そこの棚のうえ………ひゃっ!!」


そこには上半身だけ裸のチャラ男の姿。
男の人の裸なんて、お父さんとお兄ちゃん以外見たことのない私は、目のやり場に困った。


「ありがとう♪一緒に入る?」

「入らない!!!」


−−バタンッ

からかわれた私は思いっきりお風呂のドアを閉めた。



もう一度リビングに戻ってソファに横たわる。

時刻はもう23時。時計のハリの、チクタクチクタク…って音が室内に響きわたっている。

お風呂を済ませたチャラ男は濡れた髪に下はグレーのスウェット、上半身は裸のまま洗面所からでてきた。

「……ねぇ!裸で歩くの禁止!」

「えーだってお風呂上がりあっついしー」

そんなこと言ってるチャラ男をおいて、私もお風呂に入る。

洗面所の鍵をしっかりとしめて、ドライヤーをしているときも鍵はかけっぱなしにした。

「はぁ……なんか疲れた」

そんなこと呟きながらリビングに戻る。


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