なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?

crystal.8)

「なんだそれ」

即位会が終わってペンデの部屋に戻って来た。

疲れちゃって開けた窓からぼぉーっと外を見てたら希生がひょいっとわたしの手から持っていった、クリスタルレディー即位会の招待状を。

「なんだこれ?全員に配ったんじゃないのか?」

「配ったよ、一応全員に」

「じゃあなんで?」

「それは返ってきた招待状」

サッと希生から取り返した、本当はわたしのところへ戻ってきてほしくない招待状だったけど。

「桃野木さんに返されちゃった、認めないから!って言われて」

即位会には出席してくれたけど終わってから返されちゃった、別に出席したくなかったけど銀くんに頼まれたからって。

わかってたけど、ちょっとかなしかった。

「ふーん、さっそくクリスタルレディーはく奪(だつ)か」

「さ、されないもん!超クリスタルレディーだし!」

「なんだ超クリスタルレディーって」

封筒に入ったままの招待状は少しむなしくて、招待状にも申し訳ない気がした。

でもこれがわたしなんだと思う、きっとこれは今のわたし。

「いつか桃野木さんとも仲良くなりたいの」

だからこの招待状を取っておこうと思った。

ちゃんとわたしから渡して受け取ってもらえる日が来るように。


「わたし、みんなに愛されるクリスタルレディーになりたい」


愛されて、祝福されて、そうやって誕生するのがクリスタルレディーだって。

だったらわたしもそんな風になりたい、だってそのために聖クリスタル学園に来たんだから。
< 112 / 116 >

この作品をシェア

pagetop