なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
「あ、おはよう雫ちゃん」

「…おはよう、杏莉(あんり)ちゃん」

「朝からどうしたの?疲れてない?」

「うん、ちょっと…」

笹月杏莉(ささづきあんひ)ちゃん、ふわふわの薄い茶色の長い髪は毎日使用人の人がやってくれるという超お金持ちのお嬢様。
癖毛じゃないからラクでよかった、なんて思ってただ髪を伸ばしてるわたしも誰かにやってほしいって見るたび思ったりして。

ここへ来て初めてできたただ1人の友達で、庶民のわたしにもやさしくしてくれるすごくいい子なの。

杏莉ちゃんの座る隣の席に背負って来たリュックを置いた、それと一緒にタメ息まで出ちゃった。

「よくわからない呼び出しをくらってしまい…」

「あ、クリスタル・ペンデ?」

“クリスタル・ペンデ”って呼ばれてるのがさっきの男の子たち。
ペンデはギリシャ語で5って意味なんだって。

「すごい騒ぎになってるわね!」

聖クリスタル学園初のことだったらしい、まさかわたしもこんなことになるとは思ってなかったんだけど。

「庶民入学で入った人がテストで1位取るなんて!」

…まず言い方が気になるけど、実際庶民なのでそこはしょうがない。


成績トップ5が“クリスタル・ペンデ”と呼ばれ、学校のありとあらゆる物事を仕切ってる。

それはみんなの憧れで、みんなの夢ー…


なんだけど。


「庶民初よ、クリスタル・ペンデに入ったの!」

そう、成績トップを取ってしまったわたしも必然的にクリスタル・ペンデになるの。
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