なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
思わず立ち上がって桃野木さんに迫っちゃった。
だって言い方が気になって、まるでわたしが無くしたことを知ってるみたいに言ったから。

「何の話?私は何も知らないけど」

「桃野木さんじゃないの!?わたしの本隠したの!」

「え~!ひどい、花村さんが自分で無くしたものを私のせいにするの?」

「だって昨日も…っ」

って言いかけたとこで桃野木さんがくるっとわたしに背を向けた。わたしじゃなくてみんなの方を見渡して、大きな声で叫んだ。

「やだーっ、庶民入学の人って怖い~!」

教室中、廊下にも隣の教室にだって聞こえる大きな声だった。


…そうだよね、そうだったよね。

ここはわたしにとってそんな場所、どこにいてもわたしは1人なことわかってたよ。


だけどこんな自分でも見付けたくて、ここに来たのー…!


「…っ」

教室から飛び出るよう廊下に出た。わたしを見て笑う声を聞いていられなくて逃げるみたいにその場から離れた。


いつだって前を見て歩くような小説のヒーローみたいに、わたしはなれないのかな?
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