なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
「雫ちゃん…」

「…、杏莉ちゃん」

目を大きく開いて口をふさいだ杏莉ちゃんがいた。

この状況を見てびっくりしたんだと思う、青ざめた顔をしてわたしを見ていたから。

気づけばみんないて、知らない間にたくさんの人たちが集まってた。

だからクリスタル・ペンデたちも、様子をうかがうみたいにこっちを見ていた。

…なんかすごく嫌な感じだ。
じろじろ見られて、すごい嫌な気分だし。

「こんな汚ねぇ本がそんな大事なのかよ」

男子が雑に持った本を前に出した。それを見て笑う声が聞こえる。


庶民いじめて何が楽しいの?

お金持ちってそんなにえらいの?


本の持ち方もなってない人にそんなこと言われたくない…!


「なんだよ、もう終わりか?」

こんなことして何が…っ

「拾ったやつなんだから好きにしていいよな」

ぐっと本を振りかぶるように持ち上げたから嫌な予感がして思い切り踏み込んだ。
手を止めたんじゃ遅いから、それじゃあ間に合わないから、男子が体を向けた方に向かって走るしかなくて。

ぶんっと本が投げられる先があの噴水でも、飛び込むしかなかったの。


だって守りたかったから、わたしの大事なものだからー…


「雫ちゃん…!」
< 24 / 116 >

この作品をシェア

pagetop