なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
なんの迷いもなく飛び込んじゃったから、ただ本だけを見て飛ぶみたいに。

空を舞う本に向かってめいっぱい手を伸ばした、これでもかってぐらい手を伸ばして絶対本だけは守りたいって…



思ったのに。



手がっ、届かない!

あと少し、あとちょっと、お願い届いて…!!



さらにグッと指を伸ばしてみたけどかすることもなく、目の前に見えていたのに本は遠くて。


ダメだ、届かない…っ!


「…っ」



ーバシャァァァーッ



ずっと空を見ていたつもりだったのに、次の瞬間には水の中だった。

プールみたいな噴水だなって思ってたけど、ひざを越えるほど深い噴水は本当にプールみたいだった。

あふれるぐらいの水しぶきが飛んでいったから。


間に合わなかった、守れなかった。

わたしの宝物だったのに、ずっとずーっと大切にしてきたのに。



どうしてこんなことになっちゃたのかな?



「……。」

水の中から顔を出してゆっくりひざで立った。
頭から飛び込んじゃったから髪の毛も顔もびちゃびちゃで前が見づらかったけど、そんなことよりも早く本を見付けたくて。

少しでも早く水の中から本を救い上げないとって噴水をキョロキョロ…
してみたんだけど、本はどこにもなかった。

え、なんで?でもたぶんこの辺に落ちたと思うんだけど…


「やべぇキングだっ!」


男子が叫んだ、たぶん本を投げた男子で。
さっきのバカにした声じゃなくてどこか焦ってるみたいな声をしていた。


え、キング?

って何…??


ポタポタとしたたってくる水で前がよく見えなくて、うっとおしくなって目をこすった。
水を落とした視界はクリアでよく見えるから、そのまま前を向いて…



「椿原希生…!?」


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