なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
思わず二度見しちゃった、どうしてここにいるのかわからなくて。

尻もちをつくみたいに座って、そのせいで制服は濡れてるし顔にだって水がかかってる。うつむくみたいに下を見てたから髪の毛からはポタポタ水が落ちてた。

だけどその上に伸びた手を見ちゃった、真っ直ぐ伸ばした手の中にあったからつい見上げちゃったの。

椿原希生の手がわたしの本をつかんでた。


わたしの本をー…


「お前…っ」

ギロッとするどい視線で見られてびっくりしちゃった。
すいご勢いでこっちを見たから水が飛んで、それにもびっくりしちゃって。

「何してんだよっ!!」

「す、すみませんっ」

めちゃくちゃ大きな声が中庭に響いて、わたしだけじゃなくてみんなビビってた。
さっきまで騒いでた男子たちもおとなしくなって、集まって来た人たちも何も言わなくなって、わたしまでもあやまっちゃったし。

「ふざけんなよ!何考えてんだよ…っ」

や、やばいすごい怒ってる…

キリーッて眉毛がつり上がって、すごい顔でにらみつけてくる。


でもこれってわたしが悪いのかな?

わたしがいけなかったのかな?


やっぱり庶民っていうだけで、わたしがー…



「大事なもん簡単に手放すなよ!!」 



“大事なの、わたしの1番大事なものなの”


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