なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
椿原希生の目は真っ直ぐわたしを見てた。

するどくて怖かったけど、真っ直ぐだった。

だから一瞬、まばたきをするのも忘れて椿原希生のことを見つめちゃったの。

「希生、大丈夫か!?」

銀くんが走ってきた、その後ろを栗丸くんも走ってきて噴水の前はざわつき始めた。
さすが学校を仕切るクリスタル・ペンデが出てきたらみんな何も言えないって感じで。

「今まっつぁんがタオル持ってきてくれっから!」

「いーよ、大丈夫だから」

「キングが風邪引いたら大変だぞ!」

「クリうるさい」

「うるさいってなんだよ心配してんだぞ!」

椿原希生がゆっくり立ち上がる、水を含んだ制服は重そうではぁっと息がもれてた。水の中は動きづらくてちょっとよろけそうになりながら。

わたしの前に立ったから、顔を上げたら太陽がまぶしくて目を細めちゃった。

「ちょっと濡れたけど落ちるよりはマシだろ」

ポタポタと制服から水が落ちてる、だけど差し出された本は少しだけ水がかかるぐらいで。

それはきっと水の中に落ちる前に椿原希生が取ってくれたから、噴水に思いっきり飛び込んででも本を守ってくれたから。

「…ありがとう」

両手で本を受け取った。

ちょっとボロボロになっちゃったけど、まだ読めなくはないしくしゃくしゃになった本を戻す方法とかあると思うし。

「よかった」

それよりも、返ってきたことがうれしくて。

本当はぎゅっと本を抱きしめたかった、でも濡れちゃうからってやめといた。


そうだね、わたしの大事なものなんだもんね。

簡単には手放さないし手放さないよ。



まだわたしの夢は始まったばかりなんだからー…!


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