なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
My love.2)集めてみせる、クリスタルコレクト

crystal.1)

「花村雫、お前に課題を命じる」

えっと、これだデジャブ?

ふかふかなソファーに立派なテーブル、本棚にはぎっしり本が並べてあってちょっといい匂いがするこの部屋は…

どうやら1年生クリスタル・ペンデの部屋らしい。

クリスタル・ペンデは学年ごとに存在して、クリスタルレディーも学年ごとに存在するの。

ソファーの真ん中に足を組んでドンッと座る椿原希生が相変わらずの視線でにらんでくる。

「もうすぐクリスタルコレクトが開催される」

クリスタルコレクト?また新しい言葉出てきた。

一応今日はわたしもソファーに座らせてもらえた、椿原希生の前に座るのはちょっと緊張したけど。

「クリスタルコレクトっていうのは人気投票のことだよ~!」

きょとんっとした顔をしたわたしに隣に座る栗丸くんが教えてくれる、ポケットからじゃんっ取り出したキラッと光る小さな石を見せながら。

「全生徒が1人1個このクリスタルを持ってるの!自分の推しペンデに投票して、クリスタル・ペンデのトップ・オブ・トップを決めるイベントなんだ~!」

推しペンデ…!?

にもびっくりしちゃったけど、クリスタル・ペンデのトップを決めるなんてものがあるんだ。

成績トップ5がクリスタル・ペンデなんだよね?
その中でさらにトップ・オブ・トップを決めるって…

「ポイントで競うんだよ」

ひじ掛けに座る銀くんがちょっとわたしの方に近づいたから、栗丸くんと挟まれるみたいになった。

「もちろん成績も重要だけど人気や人望っていう支持率も必要だからね、真のトップになるには」

真のトップ…
さすがお金持ち校、ただ頭がいいだけじゃ認められないらしい。きっとそれにふさわしい中身も必要だってこと。

それを生徒たちで決めるイベントがクリスタルコレクト…?

「……。」

「あ、松雪くんありがとうっ」

とんっとわたしの前にもクリスタルが1つ置かれた。
たぶんわたしのクリスタル、ってことだよね。
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