なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
あわただしくガチャッてドアが開いた。
ピリピリしてたこの空気をこわすみたいに飛び込んで来た、葵田さんが。

「すみません!遅くなって、あたし…っ」

胸を押さえながらはぁはぁと息をして、リレーの時みたいに必死に走ってきたぽい。

だけどそんなに急いでどうしたんだろう?
ペンデの部屋に用なんて、何かあったのかなー…

「これ…っ」

うつむく葵田さんがグーにした手を前に出した。
何かと思ってのぞき込む、ゆっくり開いた葵田さんの手を。

「花村さんにっ、…クリスタル投票したいです」

少しふるえた手のひらの上にはキラッと光るクリスタルがあった。

「遅くなってすみません、ほっ本当は投票したかったのに…勇気がなくて、できなくて、…でもっ」

顔を上げた葵田さんの瞳はうるんで、真っ直ぐわたしの方を見るから。

「ありがとうって言えてなかったから!」

“葵田さんがんばれぇーーー!!!”

あ、届いてたんだ。
わたしの気持ち、ちゃんと届いてた。

いつも一方通行だったわたしの思いが、やっと実ったみたいに。

「葵田さん…」

小さなクリスタルがこれ以上ないほど輝いて見えて、わたしの瞳を刺激する。両手で顔を隠しちゃった、涙がこぼれちゃいそうだったから。

「ありがとう」

うれしくて。
葵田さんがわたしに笑いかけてくれたことが、うれしくて。

そっとクリスタルを受け取ったの。
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