なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
「な、なんで言ってくれなかったの!?わたしがKeiの話した時っ」

「別に、聞かれなかったから」

「聞いてないけど何回もキラひかの話したし、わたしの大事なものだって…っ」

“大事なもん簡単に手放すなよ!!”

あの本を守ってくれたのは、わたしを助けてくれたのは…

「あんなの大したもんじゃねぇし」

ハッと思わず息が止まって。

「庶民のお前が読んでるとか思わねぇし、あんな入れ込んでるとも思ってねぇーから」

きっと今はうれしい瞬間、やっとKeiに会えたんだもん。


それなのにどうして?

胸が苦しいの。


「あんな小説に」


だって希生がめんどくさそうな顔をするから。
目を細めて眉を寄せて、わたしが話すたび嫌そうな声でしゃべるの。

「あんな小説って…」


わたしの宝物だよ。

わたしを救ってくれた大事な本だよ。


それを希生はわかってくれたんじゃないの?


だから噴水にだって飛び込んでくれたんじゃ…


「じゃあどうしてキラひかを書いたの?」


胸が押さえつけられたみたいに苦しくて、涙も出なかった。

全部を否定されたみたいで。

それはKeiだけじゃない、わたしの今までも否定されたみたいな。


「気まぐれ」


ズキンッと胸に刺さる、前を見ていたはずなのに何も見えなくて声も出なくなった。
スタスタと歩いて行く希生の背中を見ることもできなくて。

もやがかかったみたい、目の前が真っ暗になっていくから。


ねぇどうして?

なんでそんなこと言うの?


キラひかもKeiもわたしの大切なものだよ。


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