なってみせる、愛しのクリスタル♡~トップ男子たちに愛されるのがわたしの使命!?
希生が足をくずしてあぐらをかいた。
後ろにもたれかかって、その横でちょこんっとひざを抱えて座ってた。

「あれは俺の逃げ道だ」

どこか遠くを見るような希生の横顔をただ見つめて。

「生まれた時から決まってるんだよ、この先どうやって過ごしていくとかどう生きていくかとか全部決められてる」

机の下じゃきっと遠くなんて見えないのに、見えるのはただぎっしりと並んだ本棚くらいしか。

「それも別に嫌なわけじゃない、そうやって生きてきたしそれが当たり前でそれも俺の運命だ」

指先を見つめるみたいに下を向くから。
少しふるえる手を握りしめるように、ぎゅっと力を入れた希生はつらそうな表情で。

「でもたまに息が詰まる」

ゾクッとした、お化けがいるわけじゃないのに怖くなった。


キラひかの主人公・叶もそうだったから。

町での暮らしが嫌になった叶は自分のやりたいことを探して出て行くの、そこで手に入れた夢を叶えようとする姿がカッコよくて憧れたけど町で暮らしてた叶はつまらなそうに笑ってた。

わたしは町での暮らしが楽しくないんだって思ってた。


でも違うの?

本当はどう思ってたの?


全部諦めようとしてたのー…?


「俺の使命はクリスタルレディーと結婚することだ」

< 98 / 116 >

この作品をシェア

pagetop