桜吹雪が終わったらキミとまた出会いたい
ふと、窓の外を見る。

病院の外には、たくさんの人がいる。

スーツを着た人。

買い物袋を持った人。

そして、私と同じくらいの年齢の子。

友達と並んで歩いている。

何を話しているんだろう。

テストの点数?

先生の愚痴?

好きな人?

くだらない話で笑ってるのかな。

……いいな。

私も、そんな話をしてみたい。

「月奈ちゃん、何見てるの?」

看護師さんに声をかけられて、慌てて振り返る。

「え? 別に」

「そう?」

「うん」

笑ってみせる。

大丈夫。

私は大丈夫。

そう言い聞かせるみたいに笑った。

でも、窓の向こうにいるあの子たちが羨ましい。

私には、あの場所に行けないから。

病院の中には、たくさんの人がいる。

優しい人もいる。

話しかけてくれる人もいる。

それでも――。

**友達だけは、いなかった。**
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