君の隠し事
『 ……手術、明日なんだ』

「明日?」

『 うん。結果によっては長くサッカーができなくなる』

彼はポケットから、あの白い封筒を取り出した。

『 本当は、今日言うつもりだったんだ。でも、怖くなった』

「そっか」

『 応援してくれる?』

私は彼の目を見た。

「もちろん」

『 試合じゃないのに?』

「試合じゃなくても、応援するよ」

彼は少しだけ笑った。

その笑顔は、いつもの彼のものだった。

でも、どこか無理をしているようにも見えた。

『 じゃあ、明日』

「うん」

『 病院、行ってくる』

「終わったら連絡して」

『 ……いいの?』

「当たり前でしょ」

彼は頷いた。

そして、帰ろうとした私の手首を、そっと掴んだ。

『 ありがとう』

「まだ何もしてないよ」

『 居てくれたから』

その言葉に、胸が熱くなった。






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