イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。
「……悠生くん」

名前を呼ぶと、悠生はまっすぐ紬を見る。

「気持ち、うれしかった」

それは本当だった。
昔から知っている人に、そんなふうに想ってもらえることは、苦しいだけじゃなくて、ちゃんとうれしい。

「また会えて、すごく懐かしかったし、安心した」

悠生の目が少しだけやわらぐ。
でも、その先を待っているのがわかるから、紬の胸はさらに締めつけられた。

「でも」

たった二文字が、ひどく重い。

「私がずっと見てたのは、朝比奈くんだった」

その瞬間、空気が止まった気がした。

悠生は何も言わない。
湊も、息をのんだまま動かない。

紬は震えそうな声のまま、続ける。

「夏休みも、会えなくて苦しくて、手紙を待って、会えたらいいってずっと思ってた」

言葉にするほど、自分の気持ちがはっきりしていく。
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