イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。
担任が来て、悠生の転入が正式に紹介された。

席はちょうど紬の斜め後ろだった。
近い。
近すぎる。

授業が始まっても、紬はなんだか落ち着かなかった。
後ろから時々聞こえる悠生の小さな笑い声。
先生に当てられてもすぐ答える器用さ。
昔と変わらない明るさ。

休み時間になるたび、悠生は自然に紬へ話しかけてきた。

「紬、まだ本好き?」

「好きだけど」

「よかった。前も図書室ばっかいたもんな」

「それ覚えてるの」

「そりゃ覚えてる」

そんな何気ない会話のたびに、教室の視線が少し集まる。
それが落ち着かない。
でもいちばん苦しいのは、湊が静かなまま何も言わないことだった。
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