イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。
昼休み、紬がお弁当を出していると、悠生が机に頬杖をついた。

「一緒に食べよ」

「え」

「だめ?」

断る理由はない。
でも、紬は反射的に湊の席を見てしまった。

彼はちょうど席を立つところだった。
目が合う。
けれど、湊はすぐにそらして、そのまま教室を出ていった。

胸がずきっと痛む。

「紬?」

悠生の声に戻されて、紬は小さく笑った。

「……うん、いいよ」

そう答えたものの、心は少しも落ち着かなかった。
< 83 / 118 >

この作品をシェア

pagetop