イケメン男子は、天然美少女を一途に溺愛中。

第十五章

文化祭準備が始まって、教室は前よりずっと騒がしくなった。

放課後になると、机を動かす音や、ポスターを広げる声や、笑い声があちこちに混ざる。
にぎやかなはずなのに、紬はどこか落ち着かなかった。

湊とは、前より少しだけ目が合うようになった。
教室でのあの会話以来、彼は逃げなくなった。
言葉はまだ少ない。
でも、視線は前よりずっと近い。

それがうれしい。
うれしいのに、悠生の存在がそのたび胸をざわつかせた。

悠生は変わらず明るくて、自然に紬のそばへ来る。
みんなの前でも、ふたりきりでも、距離の取り方が近い。
悪気がないからこそ、余計に困る。
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