霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
「お姉ちゃんお父さんになんの用があんの?」

と箸で今日の食卓に並んでいる肉じゃがをつまみながら私に不思議そうに問いかけてくる。

「あーちょっと欲しい本があるってだけだよ」

「なんだーてっきりお父さんが恋しくなったのかと…痛!」

となんか言いかけていたのでちょいと日月の足のすねを蹴っておいた。

日月がこちらを睨んできたが、私はそれに対して冷たい眼差しで返してやった。

それで少し怖気付いたのが、日月が悔しそうな声ですみませんてしたと頭を下げてきた。

「何してんのあんたら」

と言う声と呆れた眼差しで台所の奥から私たちの戯れを、見ていた。

その後は、結局お父さんは帰ってこず私はご飯を食べて自室でベットで寝転んで本を読んでいた。

平日のゆっくり落ち着ける時間帯は、私にとって癒しだったのでベットにゴロゴロと転がりながら本を読み進めていく。

その時部屋のドアからトントンと音が部屋に響き渡る。

きっとお父さんだろうと思い私は急いでベットから飛び上がってドアに駆け寄る。

ドアを開けるとそこに立っていたのはやっぱりお父さんだった。

「なんかお母さんから、話聞いていたけど本が欲しいのか?」
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