霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
仕事に帰ってきたばっかなのかスーツ姿で少し顔がゲッソリしていた。

なんだか申し訳ない気分になった。

「…いやちょっとねとりあえず部屋入ってよ」

「え?いやでも…こういうのって年頃の娘やったらお父さんが入るのに抵抗があるんじゃないの…」

「…いや別にいいよさっさと入って」

確かにお父さんが部屋に入るのに抵抗があるって言ったら そりゃ嘘になるがそんな私の気持ちより悲しんでいる霞さんを助ける方が重要だ。

多少ドア前で戸惑っていたので痺れを切らした私が強引にお父さんの腕を引っ張って部屋に招き入れた。

「で話ってなに?部屋に入れたって言うことはお母さんや日月に聞かれたくない内容なんだろ」

私が勉強机の椅子に座るとお父さんは部屋の中央のところであぐらをかいて座っていた。

「…まぁうん」

謎にお父さんは勘が鋭い所があるので今の状況だったら助かるがもう私が隠し事をしたい時は正直面倒だ。

「あのさ昨日戦争に関する番組見てる時ひいおばあちゃんの話してくれたじゃん」

と私がお父さんに問いかける。

まさか忘れてはいないよなと思い不安そうにお父さんを見つめる。

「あーしたねそれがどうした?」

「えっと…」

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