霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
恵美が入っていったトイレに少し大きい声でそう伝えた。

返事は帰ってこないがまぁいいだろう。

私はよいしょっととバックを1度肩にあげていつもの教室へ行くための階段へ足を進めた。

長い4階程の階段を登りきった所で、私はさっきの走ってきたせいか、また息を切らしてしまっていた。

汗もかいていて少し気持ち悪いのでバックからタオルを取り出して軽く顔を拭いておいた。

いつもの教室が見えたところであることに気がつく。

この時間はまだ登校している人も極わずかで私と恵美が最初かと思ったのだが、誰かがいる。

私がこの時間に来ることが今までなかったので、私が単純に知らないだけで、いつもこの時間に来ている人がいるのだろうか。

そんなことを思いながら教室の窓から中の様子を覗いてみるとまさかの人物がいた。

それは活史だった。

教室の窓か空いている影響なのか窓から入ってくる風に活史の髪がゆらゆらと揺れていて、まるでイケメン雑誌の中の写真でも撮っているのかと思うくらい綺麗で私は思わず見とれてしまっていた。

教室のドアをガラガラと開けるとその音に気がついたのか活史くんは外に向けていた視線がこちらに向けて目が合う。
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