霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
「あ、岡内…じゃなくて霧美おはよ」

「うん、おはよう」

昨日までずっと苗字呼びだったので、まだそれが抜けていないのだろう。

活史の机には数学のノートや教科書などが並べられていたので勉強でもしていたのか。

私は活史の隣の席だったことを、少し思い出しながら通学鞄を机に置き、慣れたように自分の席の椅子に座った。

「偉いね、勉強してて」

「いやー前の学校とやってた範囲が少し違うことを先生から聞いてちょっと予習程度にやってるだけだよ。俺、地頭あんま良くないから」

彼はそう言っているが、どっちにしても自分から勉強に望んでやっているのだから凄いと思う。

私も家で勉強することは、あるけれど眠かったり中々集中できないので誰でもできるものではない。

「…もし分かりにくいところあったら活史がいいのなら教えようか?」

「え、いいの?それだったらすごく助かる」

とこちらに目を輝かせながらそう言ってくるので、大袈裟なと苦笑思いつつ活史に勉強を教えた。

その後に恵美がごめんー霧美と言いながら教室のドアをドンーと開けた入ってきて、私達の様子を見た恵美が目を見開いていた。

「あ、おじゃましました」

と言い教室を去っていったので何か絶対誤解していると思った私は、変な話を言いふらす恵美を止めるために恵美の後を追っかけて行った。
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