霧を払ってくれたあなたは、きっと分かっている。
「何で…霞さんが傷つくんですか?」

とまたまた質問を閑さんに問いかけると閑さんは、にかんだ笑顔でまた私の質問に答えてくれた。

「…霞ちゃんと亮さんってね。最後、喧嘩別れしちゃったの」

「えっ…」

「亮さんの出撃の前日にね、私あの時、影でこっそりその時の様子見てて、霞ちゃんは亮さんも止めようとしたの。1945年の終戦の年に、亮さんは最後の海戦に向かうことになったんだけど…その時日本は、別の国々に相当追い詰められていて、霞ちゃんに亮さんが決して帰ってこれないって何となく分かっていたの。なかなか分かってくれない霞ちゃんに亮さんは、こう言い放ったのよ。もう僕のことは、忘れてくれ。迷惑なんだ。ってね。そんなこと言われた霞ちゃんは、泣きながらもうバカ知らないって言って亮さんを横切って走り去って行ったのよ。でも、亮さんは…多分私の推測なんだけれど、亮さんは、決してそんなことを言う人じゃないのよ。自分は、もう嫌われてもいいて言う思いで、無理やり霞ちゃんを引き話したのよ」

そんな事があったとは…

当時の戦争の雰囲気など、あまり歴史は得意ではないし、授業で習った範囲しか知らないけれど日本が連敗していたことっていうのは分かる。
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