京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
「……、寧々、起きてや。朝食できたで」
優しい声に起こされて目を覚ますと、伊織が微笑んで寧々を見つめていた。
「……もう朝?」
「そうやね。七時前や」
「ええ!?」
寧々は飛び起きた。いつもなら起きて支度をしている時間だからだ。今日は平日で仕事があるし急いで色々とやらなければと思ったが、職場までだと伊織の家からの方が近いのだと気づきほっとした。
伊織がせっかく朝食を作ってくれたので、一緒に食べよう。
寧々は身体を起こしベッドから起き上がった。
キッチンへ行くと、白米におみそ汁、焼き鮭に納豆があった。旅館に出てくる朝食のようでおいしそうだ。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
朝から焼いた魚が食べられるなんて贅沢である。寧々は鮭に箸を入れ、身をほぐす。ぱくりと口に含むと、身が締まっていておいしい。ほんのり甘さを感じ、白米とよく合う。
おみそ汁は豆腐とわかめの具が入っていた。寧々もよく使う具材なので嬉しい。
納豆は久しぶりに食べるとおいしいと思う。白米にかけて食べるとより旨みが増す。
「朝から焼き魚食べられるなんて思わなかった。ありがとうね」
「焼き鮭は免疫上がるからな、朝から食べた方がええねん」
昨日ストレスで免疫が下がることがあったから、わざわざ焼き鮭にしてくれたのだろう。そういった細やかな優しさに愛を感じられて嬉しく思う。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした。寧々はこれから仕事やろ? 俺が片付けておくから、支度しいや」
「ごめん、ありがとう、助かる」
それから急いで化粧して歯磨きして……と身支度を整えて、寧々は出社した。
「寧々、忘れもん!」
「うそ、なに!?」
「これや」
振り返ると伊織の端正な顔が目の前にあった。触れるだけのキスをして、そっと離れる。
「行ってきますのちゅー、忘れてたで」
「なっ……!」
にこにこと微笑みながらそう言ってのける伊織に寧々は赤面した。まさか、行ってきますのキスをされるとはこれっぽっちも思っていなかったからだ。
「もう! びっくりしたじゃない」
「でも、嫌やないやろ」
「それは、そうだけど……」
「ほな、気をつけていってらっしゃい。帰り、待ってるで」
「……うん。いってきます」
寧々は玄関で手を振り、伊織に見送られながら出社した。伊織は相変わらず人をドキドキさせるのがうまいのだ。
優しい声に起こされて目を覚ますと、伊織が微笑んで寧々を見つめていた。
「……もう朝?」
「そうやね。七時前や」
「ええ!?」
寧々は飛び起きた。いつもなら起きて支度をしている時間だからだ。今日は平日で仕事があるし急いで色々とやらなければと思ったが、職場までだと伊織の家からの方が近いのだと気づきほっとした。
伊織がせっかく朝食を作ってくれたので、一緒に食べよう。
寧々は身体を起こしベッドから起き上がった。
キッチンへ行くと、白米におみそ汁、焼き鮭に納豆があった。旅館に出てくる朝食のようでおいしそうだ。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
朝から焼いた魚が食べられるなんて贅沢である。寧々は鮭に箸を入れ、身をほぐす。ぱくりと口に含むと、身が締まっていておいしい。ほんのり甘さを感じ、白米とよく合う。
おみそ汁は豆腐とわかめの具が入っていた。寧々もよく使う具材なので嬉しい。
納豆は久しぶりに食べるとおいしいと思う。白米にかけて食べるとより旨みが増す。
「朝から焼き魚食べられるなんて思わなかった。ありがとうね」
「焼き鮭は免疫上がるからな、朝から食べた方がええねん」
昨日ストレスで免疫が下がることがあったから、わざわざ焼き鮭にしてくれたのだろう。そういった細やかな優しさに愛を感じられて嬉しく思う。
「ごちそうさまでした」
「お粗末様でした。寧々はこれから仕事やろ? 俺が片付けておくから、支度しいや」
「ごめん、ありがとう、助かる」
それから急いで化粧して歯磨きして……と身支度を整えて、寧々は出社した。
「寧々、忘れもん!」
「うそ、なに!?」
「これや」
振り返ると伊織の端正な顔が目の前にあった。触れるだけのキスをして、そっと離れる。
「行ってきますのちゅー、忘れてたで」
「なっ……!」
にこにこと微笑みながらそう言ってのける伊織に寧々は赤面した。まさか、行ってきますのキスをされるとはこれっぽっちも思っていなかったからだ。
「もう! びっくりしたじゃない」
「でも、嫌やないやろ」
「それは、そうだけど……」
「ほな、気をつけていってらっしゃい。帰り、待ってるで」
「……うん。いってきます」
寧々は玄関で手を振り、伊織に見送られながら出社した。伊織は相変わらず人をドキドキさせるのがうまいのだ。