京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 ご飯を食べ終わり食器だけ片付ける。ワインを飲んでまったりしているタイミングで、寧々は誕生日プレゼントを渡した。

「おおきに。今開けてもええ?」
「もちろん」

 ラッピングを解き、箱を開けると中には万年筆が入っていた。それがただの万年筆ではなく、作家名である水川累の名入り付きのものだと認めると、伊織は「むっちゃ嬉しいわあ!」と朗らかに微笑んだ。

「これ、けっこうしたやろ? 俺が作家やから万年筆にしてくれたん?」
「値段は置いといて、そうだよ。伊織さんは水川累大先生だからね、名前はペンネームにしたの。……使ってくれたら嬉しいな」
「使う、むっちゃ使うわ。基本的に原稿はパソコンやけど、書類書く時は使わせてもらうわ」
「ほんと? 嬉しい」

 伊織は大切そうに箱にしまった。
< 139 / 143 >

この作品をシェア

pagetop