京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 朝でも昼でもない時間の電車は空いていた。
 寧々は揺られながら自宅までの道中目をつむり休むことにした。
 最寄りの駅に辿り着き、馴染みのある風景に安堵する。帰ってきたと思わせてくれるからだ。
 改札口を抜け、コンビニへ立ち寄る。朝から水しか飲んでいないため、小腹が空いたのだ。これから何かを作るのが面倒なので、なにかつまめるものを買ってお腹を満たそう。コンビニは便利でいい。
 寧々は梅干しのおにぎりとバナナ、ヨーグルトを買って支払いをした。

 駅から歩いて十五分ほどのところに寧々の住むアパートがある。築三十年にしては綺麗な方だと思う。白い塗装なので汚れは目立つが、寧々は気に入っている。
 鍵を取り出して鍵穴に差し込み捻り、我が家へ入る。見慣れた室内にようやく帰ってきたのだとしみじみとした。
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