京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 ひとしきり泣いた後、スマホに通知が入る。
 のそのそとバッグからスマホを取り出せば、そこには伊織の名前があった。
 そういえば、駅で別れた時にまた連絡すると言った気がする。きっと、寧々のことを心配した伊織が気にかけてくれたのだろう。

 スマホをタップしてアプリを開き、伊織とのトーク画面を見る。

【寧々ちゃん、家着いた? あんま無理せんようにな】

 フラットなメッセージだが、寧々のことを案じる伊織の優しさが感じられて寧々は心地よかった。

【さっき着いたよ、色々とありがとうね】

 一言とともに、ありがとうと描かれたイラストのスタンプを送る。
 すると、すぐに既読がついて返信もきた。

【寧々ちゃんはええ子やね。また何かあったらすぐ連絡して】

 グッドマークをしている猫の可愛らしいスタンプを送られてきて、寧々はそのギャップに笑ってしまった。
 そして、寧々もグッドマークのスタンプを送るとやり取りは終わった。

 気が済むまで泣いたので、心なしかすっきりしている気がする。とりあえず、ブランチにコンビニで買ったものを食べてから、大掃除をしよう。
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