京都弁男子に溺愛されています〜憧れの小説作家は気になる彼でした〜
 待ち合わせ時間は前回とほぼ似たような時間なので、平日よりはゆっくり眠ることができた。
 寧々はトーストと牛乳を急いで胃の中に詰めて化粧をする。
 今回ははっきりとデートだと認識しているから、普段よりは少し濃いメイクにしてもいいだろう。
 セミロング丈の髪もヘアアレンジをして、毛先を巻いてローポニーテールにする。アクセントに髪留めをつける。大人かわいいになっていたらいいのだ。

 洋服はホワイトカラーのワンピースにした。ウエスト部分に切り返しがあり、きゅっと細く見せてくれる。
 バッグはグレーのハンドバッグ。ショルダーバッグにもできるから、使い勝手がいい。
 靴は歩くことを考えて、かかとが5センチあるベージュのサンダルを選んだ。汚れていないし、歩きやすいことから気に入っている。

 まだ時間には早いが、待ち合わせ場所に向かうことにした。
 電車に揺られながら、伊織のことを考える。デートしようとは言ってくれるけれど、肝心なことは自分からは教えてくれないし、心がどこにあるかも分からない。
 それでも、嘘をつく人には見えないし、人並みの倫理観を持っている人のように思う。要するに、寧々は伊織を信じたいのだ。
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