総長の愛が、重すぎる
「俺の前で、何してる」

静かな声なのに、空気が凍る。

その一言だけで、男たちの顔色が変わった。

「す、すみませんでした!」

逃げるように去っていく背中を見送りながら、ひまりは呆然と立ち尽くす。

蓮はそんなひまりの前にしゃがみこみ、乱れたスカートの裾を気にするように見てから、そっと視線を上げた。

「けがは」

「だ、大丈夫です」

「……ならよかった」

さっきまであんなに怖い顔をしていたのに、ひまりに向ける目だけが、ひどくやさしかった。

その後ろから、明るい茶髪の男の子がひょいと顔を出す。
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