総長の愛が、重すぎる
「総長、それ、完全に一目惚れの顔」

「うるさい、悠真」

「え、否定しないの?」

「しねぇよ」

あまりに真顔で返されて、ひまりは思わず目を丸くした。

すると今度は、銀髪でピアスをつけた美形の男の子が肩をすくめる。

「はいはい。総長が落ちたなら、俺らも大事にしないとね。姫」

「ひ、姫?」

「そんな顔するなよ。似合ってる」

さらに後ろから、眼鏡をかけた物静かな男子が一歩前に出た。長身で、どこか知的な雰囲気をまとっている。

「俺は湊。怖がらせるつもりはない。ただ、君を一人で帰すのは反対」

「過保護すぎだろ」

笑いながら言ったのは、長めの赤髪を無造作にかき上げた臣だった。見た目は軽そうなのに、ひまりを見る目は意外なほどまっすぐだ。

「でもさ、こんなかわいい子放っておけないのは同意」

ひまりは完全に囲まれていた。

怖い、はずなのに。

不思議と、逃げたいとは思わなかった。

その日から、ひまりの毎日は一変する。
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