きみの居ない春を、まだ知らない
玲奈は黙った


「俺に言えない?」


「……言っても困らせるだけだから」


「困らない」


「でも」


「玲奈」


湊が手を握る


「言って」


玲奈は俯いた


「……怖い」


「何が」


「幸せなのが」


< 56 / 129 >

この作品をシェア

pagetop