いちご色の恋予報♡
3☆ドキドキのおうちデート
日曜日の午後。
いちかは莉久の家の前で、ぎゅっとバッグを抱きしめていた。

初めての、おうちデート。

朝から何度も鏡を見て、変じゃないかな、子どもっぽくないかな、と考えてしまって、ここに来るだけで心臓がもちそうにない。

インターホンを押すと、すぐに扉が開いた。

「いらっしゃい」

私服姿の莉久が現れた瞬間、いちかは固まった。

白いシャツに、ラフな黒のパンツ。
学校の制服とはちがう、少しだけ大人っぽい雰囲気に胸が高鳴る。

「どうした?」

「……かっこいい」

思わず本音がこぼれて、いちかはすぐに顔を真っ赤にした。
けれど莉久は驚いたあと、ふっと笑って、いちかの頭をやさしくなでる。

「それ、反則」

「え?」

「俺まで理性なくなる」

その一言だけで、もうだめだった。
いちかは靴を脱ぐ手までぎこちなくなる。

部屋はきれいで、落ち着く色でまとまっていた。
机の上にはふたりで食べるためのお菓子とジュース。
それだけで、ちゃんと今日のために準備してくれていたのが分かって、胸がじんわりあたたかくなる。

「座って」

ソファに案内されて、いちかは端っこにちょこんと座る。
< 12 / 15 >

この作品をシェア

pagetop