いちご色の恋予報♡
心臓の音が聞こえそうだった。
たぶん、いちかのも、莉久のも、どっちもうるさい。

「いちか」

初めて、名前だけを呼ばれる。

「……っ」

「こっち見て」

ゆっくり顔を上げると、莉久がすぐ近くで見つめていた。
真剣で、でもやさしい目。

「今日は誰にも邪魔されないから、ずっと一緒にいられる」

その言葉がうれしくて、いちかは小さく笑う。

「うん」

「だから、もう少しだけくっついてて」

「……少しだけじゃなくてもいいよ」

言ったあとで、自分が何を言ったのか分かって、いちかは一気に真っ赤になった。

でも莉久は、驚いたあと、どうしようもなく甘い顔で笑った。

「それ、今言う?」

「わ、忘れて……」

「無理。かわいすぎる」

そして莉久は、いちかの額にそっとキスを落とす。
さらに頬にも、やさしくもうひとつ。

「今日はたくさん甘やかすって決めてた」

「莉久……」

「覚悟して」

そう言って抱きしめる腕に、少しだけ力がこもる。
いちかはそのぬくもりに包まれながら、目を閉じた。

外ではやわらかな日差し。
部屋の中には、ふたりだけの静かな時間。
触れるたび、見つめ合うたび、恋はどんどん甘くなっていく。

初めてのおうちデートは、
思っていたよりずっと近くて、ずっと幸せで、
莉久の溺愛をたっぷり知る一日になった。
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