明日になれば、きっと。

すれ違い

次の日の放課後。

昨日の続きをしようと、部室へ行くが、昨日のこともあって、少し不安だった。
ちゃんと変わった姿を見せないと。

そう決意して部室のドアを開ける。

「失礼します。」

私が挨拶をすると、先に来ていた清水くんがこっちに来て、早速撮りに行こう、と声をかけて来た。

その言葉に頷き、昨日と同じ場所へ移動をした。

移動している間、ずっと無言だった。
先にそれを破ったのは、清水くんだ。

「この前はごめん。花城さんの気持ちを考えずに、いい写真を撮ろうと先走っちゃって。」

まさか、謝られるとは思わなかった。

「いや、全然大丈夫だよ。私こそ、うまくできなくて…。」

そういうと、首を横に振りながら

「そんなこと言わないで!花城さんは頑張ってくれてるのに、それに文句を言っちゃったのは俺だから。」

お互いに気を遣いすぎて、気まずくなる。

「とりあえず、撮ろっか。」

その言葉に頷き、撮影を開始した。

昨日よりは順調だったと思う。だけど、やっぱり笑顔に違和感があるみたいで、清水くんは納得してないようだった。

その日も結局、また次の日にってことで、解散した。

次の日の朝。

陽菜と登校していると、

「撮影は順調?」

と聞かれた。私は正直に、

「あんまり上手くいってなくて…」

と答えた。

「何に困ってるの?」

と言われたが、上手く笑い顔が作れない、と言われても返答に困るかな、と思い、

「清水くんの撮りたいイメージにうまく合わせられなくて。」

と言った。

「えー?でもテーマはありのままなんでしょ?桜は桜じゃん!合わせる必要なんてないって!」

と陽菜は笑った。

「どういうこと?」

だけど、私は陽菜の言っている意味が理解できなかった。
確かに、テーマはそうだけど、清水くんの思ってる私のありのままはいつも笑ってる私だ。

それでも、何かが違うと言われてしまった。
何か原因があるはずなのに。

「笑ってる桜も桜だし、笑ってない桜も桜じゃん!」

陽菜の言っていること間違ってないと思う。
だけど、みんなの言う『桜』ってなんだろう。




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