一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
たつさんは、意味ありげに湊を見た。
「……まさか、夫婦喧嘩でもしたんか?」
「してません」
「なんや、つまらんなぁ」
「なんで、たつさんが残念そうなんですか」
「そら、おもろいやろ。新婚さんが夫婦喧嘩してたら」
「新婚じゃありませんから」
「はいはい。一か月限定の新婚さんな」
たつさんは笑いながら、湊の前にグラスを置いた。
「で、今日はなんや?」
「…………」
湊はグラスには手をつけず、しばらく黙っていた。
「……やらかしました」
「何をや」
「…………」
少し間を置いて、湊は小さく息を吐いた。
「彩乃に、キスしました」
「…………は?」
たつさんの動きが止まる。
「昨日です」
「お前……」
数秒の沈黙。
「アホか!」
「……やっぱり、そう思います?」
「思うも何も、お前ら一か月だけの夫婦ごっこやったんちゃうんか?」
「そのつもりでした」
「ほな、なんでキスすんねん」
「……したくなったからです」
「したくなったから、て……」
たつさんは呆れたように湊を見る。
「俺、教えたよな? 彩乃は恋愛経験ゼロやって」
「……はい」
「……まさか、夫婦喧嘩でもしたんか?」
「してません」
「なんや、つまらんなぁ」
「なんで、たつさんが残念そうなんですか」
「そら、おもろいやろ。新婚さんが夫婦喧嘩してたら」
「新婚じゃありませんから」
「はいはい。一か月限定の新婚さんな」
たつさんは笑いながら、湊の前にグラスを置いた。
「で、今日はなんや?」
「…………」
湊はグラスには手をつけず、しばらく黙っていた。
「……やらかしました」
「何をや」
「…………」
少し間を置いて、湊は小さく息を吐いた。
「彩乃に、キスしました」
「…………は?」
たつさんの動きが止まる。
「昨日です」
「お前……」
数秒の沈黙。
「アホか!」
「……やっぱり、そう思います?」
「思うも何も、お前ら一か月だけの夫婦ごっこやったんちゃうんか?」
「そのつもりでした」
「ほな、なんでキスすんねん」
「……したくなったからです」
「したくなったから、て……」
たつさんは呆れたように湊を見る。
「俺、教えたよな? 彩乃は恋愛経験ゼロやって」
「……はい」