一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
「たっちゃん、どんな顔するかな」
「たぶん、すごく驚くと思う」
「だろうな」
二人で顔を見合わせて笑った。
昨日までとは違う。
今日から私たちは、本当の夫婦だ。
そのことを、たっちゃんにも伝える。
そう思うだけで、なんだか嬉しくなった。
*
そして出勤した私は、いつものように仕事に取りかかった。
午前中の業務をひと通り終えたところで、安田さんが相談室を訪れた。
「水野さん、今日はありがとうございます」
「こちらこそ。少し確認したいことがあるんです」
私は穏やかに切り出した。
「安田さんは、今お付き合いされている方との将来について、どのように考えていらっしゃいますか?」
安田さんは少し考えてから、照れたように笑った。
「……結婚も、ちゃんと考えています」
その答えを聞いて、私はほっとした。
「そうですか」
「はい。まだ具体的な話はしていないんですけど……もし彼からそういう話をされたら、私は前向きに考えたいと思っています」
「わかりました」
それ以上は聞かなかった。
彼が何を考えているのか。
それを私から伝えることはできない。
今日の私の役目は、安田さん自身の気持ちを確認すること。
それで十分だった。
その後、私は柴田さんに連絡を入れた。
「安田さんのお気持ちについて、確認が取れました」
「本当ですか?」
電話の向こうから、明らかにほっとした声が返ってくる。
「たぶん、すごく驚くと思う」
「だろうな」
二人で顔を見合わせて笑った。
昨日までとは違う。
今日から私たちは、本当の夫婦だ。
そのことを、たっちゃんにも伝える。
そう思うだけで、なんだか嬉しくなった。
*
そして出勤した私は、いつものように仕事に取りかかった。
午前中の業務をひと通り終えたところで、安田さんが相談室を訪れた。
「水野さん、今日はありがとうございます」
「こちらこそ。少し確認したいことがあるんです」
私は穏やかに切り出した。
「安田さんは、今お付き合いされている方との将来について、どのように考えていらっしゃいますか?」
安田さんは少し考えてから、照れたように笑った。
「……結婚も、ちゃんと考えています」
その答えを聞いて、私はほっとした。
「そうですか」
「はい。まだ具体的な話はしていないんですけど……もし彼からそういう話をされたら、私は前向きに考えたいと思っています」
「わかりました」
それ以上は聞かなかった。
彼が何を考えているのか。
それを私から伝えることはできない。
今日の私の役目は、安田さん自身の気持ちを確認すること。
それで十分だった。
その後、私は柴田さんに連絡を入れた。
「安田さんのお気持ちについて、確認が取れました」
「本当ですか?」
電話の向こうから、明らかにほっとした声が返ってくる。