一か月だけの契約妻のはずが、恋愛経験ゼロの私を社長が溺愛してきます
それから私は、部屋へ行き荷物の整理を始めた。
大きなスーツケースを開き、持ってきた服や身の回りのものを片づけていく。
いつもなら、狭いワンルームの限られたスペースに収める荷物が、今日は広い部屋の中に少しずつ並んでいく。
仕事用のパソコンもデスクの上に置いた。
それだけで、ほんの少しだけ自分の部屋らしくなった気がする。
思ったより早く整理が終わった。
一階へ降りると、サンちゃんが階段に前足を乗せ、私と目が合うと、尻尾を振っている。
「ごめん。待った?」
声をかけると、サンちゃんは嬉しそうに尻尾を振りながら、私の前を走ってリビングへ向かった。
「待って」
慌てて追いかけていく。
サンちゃんは大きなソファの前で振り返った。
その顔を見ていると、まるで「遊ぼう」と誘っているみたいだった。
「もう……」
思わず笑って、ソファに腰を下ろす。
するとサンちゃんが私の膝に飛び乗ってきた。
「可愛いなあ」
そのまま頭を撫でたり、抱き上げたりしているうちに、私はすっかり夢中になってしまった。
しばらくそうして遊んでいたけれど――。
「……あ」
ふと、我に返った。
膝の上で気持ちよさそうに丸くなっているサンちゃんを見下ろしながら、私は瞬きをする。
いったい、私は何をしているんだろう。
さっきまで荷物の整理をしていたはずなのに。
ほんの少し休憩するつもりだった。
それが、サンちゃんがあまりにも可愛くて、つい夢中になってしまった。
大きなスーツケースを開き、持ってきた服や身の回りのものを片づけていく。
いつもなら、狭いワンルームの限られたスペースに収める荷物が、今日は広い部屋の中に少しずつ並んでいく。
仕事用のパソコンもデスクの上に置いた。
それだけで、ほんの少しだけ自分の部屋らしくなった気がする。
思ったより早く整理が終わった。
一階へ降りると、サンちゃんが階段に前足を乗せ、私と目が合うと、尻尾を振っている。
「ごめん。待った?」
声をかけると、サンちゃんは嬉しそうに尻尾を振りながら、私の前を走ってリビングへ向かった。
「待って」
慌てて追いかけていく。
サンちゃんは大きなソファの前で振り返った。
その顔を見ていると、まるで「遊ぼう」と誘っているみたいだった。
「もう……」
思わず笑って、ソファに腰を下ろす。
するとサンちゃんが私の膝に飛び乗ってきた。
「可愛いなあ」
そのまま頭を撫でたり、抱き上げたりしているうちに、私はすっかり夢中になってしまった。
しばらくそうして遊んでいたけれど――。
「……あ」
ふと、我に返った。
膝の上で気持ちよさそうに丸くなっているサンちゃんを見下ろしながら、私は瞬きをする。
いったい、私は何をしているんだろう。
さっきまで荷物の整理をしていたはずなのに。
ほんの少し休憩するつもりだった。
それが、サンちゃんがあまりにも可愛くて、つい夢中になってしまった。