氷の君に、恋の歌を。
「蓮斗くん?」

名前を呼ぶと、彼は少しだけ目を細めた。

「今日、一日ずっと思ってた」

「え……」

低い声。
夜の空気の中だと、いつもよりもっと深く胸に響く。

「乃愛といると、どこにいても楽しい」

その言葉に、乃愛の心臓がどきっと跳ねた。

「学校でも、帰り道でも、こういう場所でも」

蓮斗は視線をそらさない。
まっすぐで、やさしくて、でもどこか切実な目。

「全部、乃愛がいるから特別になる」

そんなふうに言われたら、胸がいっぱいで何も言えなくなる。
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