氷の君に、恋の歌を。
「私も……」

やっとの思いで声を出す。
でも涙が出そうなくらい気持ちがあふれて、うまく続けられない。

「私も、蓮斗くんが思ってるより、たぶんずっと好き」

そう言った瞬間、蓮斗の表情がやわらかくほどけた。

「ほんとか」

「ほんとだよ」

乃愛は勇気を出して、彼の手をぎゅっと握る。

「蓮斗くんの隣にいると安心するし、どきどきするし、もっと一緒にいたいって毎回思うの」

声は少し震えていた。
でも、ちゃんと伝えたかった。

「だから……何回でも言うね。好き」

その言葉を聞いた瞬間、蓮斗はほんの少しだけ目を伏せた。
まるで嬉しすぎて困っているみたいに。
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