氷の君に、恋の歌を。
乃愛は自分でも驚いて、唇をぎゅっと噛む。
しまった。
こんな言い方をしたかったわけじゃないのに。

「ごめん、私……その……」

気まずい空気の中、蓮斗が立ち上がった。

「悪い。俺が余計なこと言った」

それだけ言って、彼は乃愛の手首をそっとつかむ。

「ちょ、ちょっと……?」

「静かなとこ行くぞ」

クラスのみんながぽかんとする中、乃愛はそのまま教室の外へ連れ出された。
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