氷の君に、恋の歌を。
すると蓮斗は、ほんの少しだけ眉を動かした。

「初めて言われた」

「うそ」

「みんな、冷たいって言う」

「ちょっとわかるかも」

乃愛がくすっと笑うと、蓮斗は数秒だけ黙ったあと、小さく息を吐く。

「今のはひどい」

「ふふ、ごめん」

初めて、自然に笑えた気がした。

その笑顔を見た蓮斗が、一瞬だけ目を細める。
その変化は小さかったのに、乃愛にはなぜか特別に思えた。
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