氷の君に、恋の歌を。
窓の外では、夕日がゆっくり沈みかけていた。
教室の中は赤く染まって、ふたりだけの時間をやさしく包んでいる。

乃愛はまだ熱い頬のまま、それでも少しだけうれしそうに笑った。

勇気を出してよかった。
自分から伝えた気持ちが、ちゃんと蓮斗に届いたから。

そして蓮斗もまた、そんな乃愛を誰より大切そうに見つめてくれる。

放課後の教室。
抱きしめて、キスして、好きが何度も重なるこの場所は、もう完全にふたりだけの特別な場所だった。
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