氷の君に、恋の歌を。
第十五章
教室を出たあとも、乃愛の胸はまだどきどきしたままだった。
自分からキスしたことも、そのあと蓮斗に返された甘い言葉も、全部が頭の中で何度もくり返される。
隣を歩く蓮斗は、いつもより少しだけ空気がやわらかい。
無表情に見えるのに、なんとなく機嫌がいいのがわかる。
「……蓮斗くん」
「ん」
「今日、なんかうれしそう」
乃愛がそっと言うと、蓮斗はちらりとこちらを見た。
「そう見えるか」
「見えるよ」
「なら、そうなんだろ」
あっさり認められて、乃愛は思わず目を丸くする。
自分からキスしたことも、そのあと蓮斗に返された甘い言葉も、全部が頭の中で何度もくり返される。
隣を歩く蓮斗は、いつもより少しだけ空気がやわらかい。
無表情に見えるのに、なんとなく機嫌がいいのがわかる。
「……蓮斗くん」
「ん」
「今日、なんかうれしそう」
乃愛がそっと言うと、蓮斗はちらりとこちらを見た。
「そう見えるか」
「見えるよ」
「なら、そうなんだろ」
あっさり認められて、乃愛は思わず目を丸くする。