ぽっちゃりでもいいですか ~私と御曹司のダイエット日記~
「ああ、わるい女性じゃなかったが結婚まで考えられなくてお断りしたよ。それを外で言うと相手に悪いだろう。そこで濁したのがあり得ない結婚式の噂につながったんだな」
「はあ......」
私が一人でうじうじ考えず、ちょっと聞けばわかることだった。
なんてこと。
「誤解が解けて、よかった。これからは何か不安になったら俺にきいてくれ。きっとそれがうまくいく秘訣だよ」
「はい」
それからは私も誠さんも話すことが尽きなかった。ここ数日一緒にいなかっただけで、こんなに話すことがあふれる。もう私にとって誠さんのいない生活はあり得ない。心がこんなにも誠さんを求めているのだ。
部屋に着き、荷物をリビングに置いた途端、誠さんから抱きしめられた。
「体重なんて、何キロだっていいんだ。芙美さんがいない毎日なんて、もう嫌だ。芙美さんと一緒に寝て、起きて、食事して、笑って......もうそんな生活しか求めていないんだ。俺の本心だよ。信じてほしい」
「誠さん......」
私は、きゅっと誠さんの背中に回した手に力を入れた。
「私も、誠さんと一緒にいたい……」
私の心の奥の奥が、そのことをずっと訴えていた。私は本当の意味で今、正直になれたのだ。
そっと誠さんが私から身体を離し、スーツのポケットから何かを取り出した。
「芙美さん。好きだ。俺と人生を共にしてほしい。結婚してくれ」
そう言って誠さんがぱかりと開けたケースの中には大きなダイヤモンドの指輪が入っていた。
「結婚......それは契約結婚じゃなくて?」
おそるおそる私は訊く。
「そうだ。まごうことなき結婚だ。期間限定なんかじゃなく、一生一緒にいる、あの結婚だ」
頭がぼうっとする。そうなればいいと何度も思ったけど、実現するなんて。
そっと誠さんは私の指に指輪をはめてくれた。キラキラのダイヤの指輪。もう安心していいんだよ、とそのダイヤはささやいているように見えた。
「誠さん。私も、誠さんが大好き、です」
誠さんはにっと笑ってから、私にキスをした。強く唇を食まれていると、あっというまに舌がすべりこんできて、私の舌を捉えた。誠さんの舌は私の口の中を圧倒し、私は腰がじんじんと痺れて足に力が入らなくなっていく。
思わず倒れそうになるところをさっと誠さんに抱え上げられた。そのまま、誠さんの寝室へと移動する。
ふわっと優しく私をベッドに横たえると、誠さんがスーツを脱いで覆いかぶさってきた。また深いキスが繰り返される。キスに夢中になっていたら、ワンピースの襟元から誠さんの指が入ってきた。私の胸をこねたかとおもうと、胸の頂を指先で甘くはじく。
「あっああん」
するどい快感がやってきて、身をよじる。私の足の間はもうすっかり熱で溶けそうになっている。どうしたらいいかわからずに誠さんに触れられていると、誠さんがスカートの裾から手を入れて、私の太ももをまさぐった。そしてショーツの上から私の泉の中心を指でなぞった。
「やっ、ああっ」
腰がいっそう熱くなるような快感がやってきて頭を振る。さらにとどめのように指をショーツの脇から突き立てられた。私はこらえきれずに腰を揺らした。どんどん誠さんの指が私の中へ沈んでいく。ついに誠さんの指先は私の感じやすい部分を捉えた。
火柱が立ったかのような強い快感がやってきて私は高い声をあげた。
「やっ、ダメ、ああっ」
快感に痺れて私の泉が痙攣したかのようにひくひくと疼く。快感は甘く甘く腰に広がり頭までぼんやりしてくる。
「こんなもんじゃないぞ」
いつの間にか誠さんの頭は私の足の間に来ていた。え?と思うがいなや、誠さんの舌が私の泉をかき回し始めた。
舌の柔らかい感触が私を高い快感の頂へ連れて行く。声が出過ぎるので手で自分の口を塞いだ。
もうだめ、どうにかなりそう......と意識が遠くなりながら思っていると熱い誠さん自身が私の中に入ってきた。すっかり濡れていたそこは誠さんを飲み込んだ。打ち付けられる誠さんの腰にも反応して、やがて一番触れられたかった場所を突かれた。
こんなの、もう...!
声をあげることすら、もうできなくて、うわごとのように誠さんの名を呼ぼうとしていたがきれぎれで言葉にならなかった。
ぎゅっと手を握られた時、まことさんと一緒に快感の頂に昇り詰めることができた。ことが終わって息を吐いていると、頭を撫でながら誠さんが言った。
「芙美、かわいい。ずっと一緒だぞ」
私は幸福感に包まれながら、はい、と答えた。
翌日、はたと思い出し、慌ててスマホに充電すると竹本さんから連絡がたくさん入っていて、すぐに謝りの電話をかけた。
『ふみちゃん、どんぐり園辞めないよね』
『うん。その方向で考えてるんだけど...そうだ、竹本さん』
私は明日、竹本さんにうちに来てくれるよう、お願いした。
五か月後。
朝、私はおそるおそる体重計に乗った。
やった...!マイナス10キロ、達成!!
マイナス五キロまで戻った私は、あれから真下さんと相談して、腸活や運動を取り入れたダイエットへとシフトした。真下さんも腸活の提案をしようと思っていてくれて、話はスムーズにまとまった。
そして毎月1キロという減量を繰り返して、やっと今日、マイナス十キロにたどり着いたのだった。
この嬉しさ。この達成感。
真っ先に誠さんに伝えたいけれど旦那様はあいにく出張中だ。今日の夜、帰ってくる。
うん、帰ってきたら話そう!
それでも嬉しさはこらえきれず、真下さんや今ではメル友の家政婦の綾部さんに連絡する。真下さんも綾部さんも『やりましたね!努力の結果ですよ!』『当然の結果です。がんばったわね』と一緒に喜んでくれた。
そうそう、マイナス十キロ達成ですることはまだある。
あの時、絶対痩せて着るんだと思ったピンクのワンピースを着ること!
早速、クローゼットの中を探る。
確かこの辺に......あれ?ない。おかしい......特に服の入れ替えなんてしてないし、あの大切なピンクのワンピースをどこかにやるはず、ない。
??と考えあぐねていたらどんぐり園に行く時間が近付いてきて、私は仕方なく朝食を用意して食べ始めた。もちろんメニューは綾部さん直伝の腸活レシピだ。
「えーっ、芙美ちゃん、とうとう十キロ痩せたの!すごーい!」
竹本さんが更衣室で手放しで喜んでくれる。ダイエッターにとって一緒に減量を喜んでもらえるってすごい喜びなのだ。
「うん。ありがとう」
「え、何々、芙美さん十キロ痩せたの?もう痩せなくていいじゃない」
「うん。皮もたるんでないしうまく痩せれたんじゃない?」
などなど他の保育士さんたちも好意的だ。
あの貼り紙事件での謹慎処分の後、実は竹本さんが大活躍してくれたのだ。謹慎処分期間が終わる前日、竹本さんにうちに来てもらった。誠さんと三人でどんぐり園でどう凌いでいくか相談するためだ。このままでは針の筵は必至...何か名案はないだろうか。
そんな中、ふと誠さんがこんな事を言った。
「はあ......」
私が一人でうじうじ考えず、ちょっと聞けばわかることだった。
なんてこと。
「誤解が解けて、よかった。これからは何か不安になったら俺にきいてくれ。きっとそれがうまくいく秘訣だよ」
「はい」
それからは私も誠さんも話すことが尽きなかった。ここ数日一緒にいなかっただけで、こんなに話すことがあふれる。もう私にとって誠さんのいない生活はあり得ない。心がこんなにも誠さんを求めているのだ。
部屋に着き、荷物をリビングに置いた途端、誠さんから抱きしめられた。
「体重なんて、何キロだっていいんだ。芙美さんがいない毎日なんて、もう嫌だ。芙美さんと一緒に寝て、起きて、食事して、笑って......もうそんな生活しか求めていないんだ。俺の本心だよ。信じてほしい」
「誠さん......」
私は、きゅっと誠さんの背中に回した手に力を入れた。
「私も、誠さんと一緒にいたい……」
私の心の奥の奥が、そのことをずっと訴えていた。私は本当の意味で今、正直になれたのだ。
そっと誠さんが私から身体を離し、スーツのポケットから何かを取り出した。
「芙美さん。好きだ。俺と人生を共にしてほしい。結婚してくれ」
そう言って誠さんがぱかりと開けたケースの中には大きなダイヤモンドの指輪が入っていた。
「結婚......それは契約結婚じゃなくて?」
おそるおそる私は訊く。
「そうだ。まごうことなき結婚だ。期間限定なんかじゃなく、一生一緒にいる、あの結婚だ」
頭がぼうっとする。そうなればいいと何度も思ったけど、実現するなんて。
そっと誠さんは私の指に指輪をはめてくれた。キラキラのダイヤの指輪。もう安心していいんだよ、とそのダイヤはささやいているように見えた。
「誠さん。私も、誠さんが大好き、です」
誠さんはにっと笑ってから、私にキスをした。強く唇を食まれていると、あっというまに舌がすべりこんできて、私の舌を捉えた。誠さんの舌は私の口の中を圧倒し、私は腰がじんじんと痺れて足に力が入らなくなっていく。
思わず倒れそうになるところをさっと誠さんに抱え上げられた。そのまま、誠さんの寝室へと移動する。
ふわっと優しく私をベッドに横たえると、誠さんがスーツを脱いで覆いかぶさってきた。また深いキスが繰り返される。キスに夢中になっていたら、ワンピースの襟元から誠さんの指が入ってきた。私の胸をこねたかとおもうと、胸の頂を指先で甘くはじく。
「あっああん」
するどい快感がやってきて、身をよじる。私の足の間はもうすっかり熱で溶けそうになっている。どうしたらいいかわからずに誠さんに触れられていると、誠さんがスカートの裾から手を入れて、私の太ももをまさぐった。そしてショーツの上から私の泉の中心を指でなぞった。
「やっ、ああっ」
腰がいっそう熱くなるような快感がやってきて頭を振る。さらにとどめのように指をショーツの脇から突き立てられた。私はこらえきれずに腰を揺らした。どんどん誠さんの指が私の中へ沈んでいく。ついに誠さんの指先は私の感じやすい部分を捉えた。
火柱が立ったかのような強い快感がやってきて私は高い声をあげた。
「やっ、ダメ、ああっ」
快感に痺れて私の泉が痙攣したかのようにひくひくと疼く。快感は甘く甘く腰に広がり頭までぼんやりしてくる。
「こんなもんじゃないぞ」
いつの間にか誠さんの頭は私の足の間に来ていた。え?と思うがいなや、誠さんの舌が私の泉をかき回し始めた。
舌の柔らかい感触が私を高い快感の頂へ連れて行く。声が出過ぎるので手で自分の口を塞いだ。
もうだめ、どうにかなりそう......と意識が遠くなりながら思っていると熱い誠さん自身が私の中に入ってきた。すっかり濡れていたそこは誠さんを飲み込んだ。打ち付けられる誠さんの腰にも反応して、やがて一番触れられたかった場所を突かれた。
こんなの、もう...!
声をあげることすら、もうできなくて、うわごとのように誠さんの名を呼ぼうとしていたがきれぎれで言葉にならなかった。
ぎゅっと手を握られた時、まことさんと一緒に快感の頂に昇り詰めることができた。ことが終わって息を吐いていると、頭を撫でながら誠さんが言った。
「芙美、かわいい。ずっと一緒だぞ」
私は幸福感に包まれながら、はい、と答えた。
翌日、はたと思い出し、慌ててスマホに充電すると竹本さんから連絡がたくさん入っていて、すぐに謝りの電話をかけた。
『ふみちゃん、どんぐり園辞めないよね』
『うん。その方向で考えてるんだけど...そうだ、竹本さん』
私は明日、竹本さんにうちに来てくれるよう、お願いした。
五か月後。
朝、私はおそるおそる体重計に乗った。
やった...!マイナス10キロ、達成!!
マイナス五キロまで戻った私は、あれから真下さんと相談して、腸活や運動を取り入れたダイエットへとシフトした。真下さんも腸活の提案をしようと思っていてくれて、話はスムーズにまとまった。
そして毎月1キロという減量を繰り返して、やっと今日、マイナス十キロにたどり着いたのだった。
この嬉しさ。この達成感。
真っ先に誠さんに伝えたいけれど旦那様はあいにく出張中だ。今日の夜、帰ってくる。
うん、帰ってきたら話そう!
それでも嬉しさはこらえきれず、真下さんや今ではメル友の家政婦の綾部さんに連絡する。真下さんも綾部さんも『やりましたね!努力の結果ですよ!』『当然の結果です。がんばったわね』と一緒に喜んでくれた。
そうそう、マイナス十キロ達成ですることはまだある。
あの時、絶対痩せて着るんだと思ったピンクのワンピースを着ること!
早速、クローゼットの中を探る。
確かこの辺に......あれ?ない。おかしい......特に服の入れ替えなんてしてないし、あの大切なピンクのワンピースをどこかにやるはず、ない。
??と考えあぐねていたらどんぐり園に行く時間が近付いてきて、私は仕方なく朝食を用意して食べ始めた。もちろんメニューは綾部さん直伝の腸活レシピだ。
「えーっ、芙美ちゃん、とうとう十キロ痩せたの!すごーい!」
竹本さんが更衣室で手放しで喜んでくれる。ダイエッターにとって一緒に減量を喜んでもらえるってすごい喜びなのだ。
「うん。ありがとう」
「え、何々、芙美さん十キロ痩せたの?もう痩せなくていいじゃない」
「うん。皮もたるんでないしうまく痩せれたんじゃない?」
などなど他の保育士さんたちも好意的だ。
あの貼り紙事件での謹慎処分の後、実は竹本さんが大活躍してくれたのだ。謹慎処分期間が終わる前日、竹本さんにうちに来てもらった。誠さんと三人でどんぐり園でどう凌いでいくか相談するためだ。このままでは針の筵は必至...何か名案はないだろうか。
そんな中、ふと誠さんがこんな事を言った。