ぽっちゃりでもいいですか ~私と御曹司のダイエット日記~
「竹本さんから貼り紙の件を聞いた時はびっくりしたよ。腹も立ったしまず誰がやったんだろうと考えて、俺の社長の椅子を狙ってる奴らが俺を失脚させるために芙美に嫌がらせしたんじゃないか、果ては芙美を拉致するんじゃないかって気が気じゃなかった」
竹本さんはうんうんと頷いた。
「そうですよね。社長さんって大変ですよね......ん?それっていいかも!」
「へ?」
竹本さんはなんと、どんぐり園の保育士たちに『あの貼り紙はふみちゃんの旦那さんの社長の椅子を狙う奴らの嫌がらせだったんだって!』と言いまくってくれたのだ。
それは効果抜群で。
『そうかあ。社長のお嫁さんっていいことばかりじゃないね』
『とんだとばっちりでお気の毒だったね』
と、皆納得してくれたのだと言う。そうなのだ。義母と義妹に嫌がらせされた、と言ったらさらにどういうこと?と騒ぎになってしまう。落としどころとして正解だったのだ。
たまに今でも『いいなあ、玉の輿』とか言う同僚もいるけれど私には竹本さんという強い味方がいるからいいのだ。
そして竹本さんはずっと好きだったと言っていた田島さんと結婚を前提に付き合っている。うまくいくよう祈るばかりだ。
それにしてもピンクのワンピース......一体、どこにいっちゃったの?
夜。そろそろ誠さんが帰ってくる頃、と夕食の準備を始めた。腸活を始めてから誠さんと同じ料理を食べられるようになった。やっぱり一緒に食べれるって嬉しいことで、料理にも身が入る。
インターフォンが鳴って玄関にお出迎えをしに行く。
ドアを開けると大きな紙袋を持った誠さんが立っていた。
「おかえりなさい。その荷物はなに?」
「ああ。芙美さんがそろそろ着るんじゃないかってクリーニングに出してたのを受け取ってきたんだ」
そう言って袋の中に入っていたのは。
ピンクのワンピース!!
「誠さん、私、マイナス十キロ達成したの!このワンピース、着れるの!」
「やっぱりね。そうじゃないかと思ってたんだ。毎日奥さんを見てるからわかるんだよ」
「うん......ありがとう」
「でもよくがんばったな。努力の結果だよ。ほら、成果を味わったらどう?」
「はい!」
私は自分の部屋に行った。ドキドキしながら着ているものを脱ぎ、ピンクのワンピースを着る。
鏡を見ると身体にぴたっとしたフォルムなのに大丈夫だった。
いつだったか綾部さんが言っていた。
『そんなに嬉しいんなら大好きな人に見せたいんじゃない?』
はい、そうします。
私は最愛の誠さんに見せるためにピンクのワンピースを着て駆けて行った。
<了>
竹本さんはうんうんと頷いた。
「そうですよね。社長さんって大変ですよね......ん?それっていいかも!」
「へ?」
竹本さんはなんと、どんぐり園の保育士たちに『あの貼り紙はふみちゃんの旦那さんの社長の椅子を狙う奴らの嫌がらせだったんだって!』と言いまくってくれたのだ。
それは効果抜群で。
『そうかあ。社長のお嫁さんっていいことばかりじゃないね』
『とんだとばっちりでお気の毒だったね』
と、皆納得してくれたのだと言う。そうなのだ。義母と義妹に嫌がらせされた、と言ったらさらにどういうこと?と騒ぎになってしまう。落としどころとして正解だったのだ。
たまに今でも『いいなあ、玉の輿』とか言う同僚もいるけれど私には竹本さんという強い味方がいるからいいのだ。
そして竹本さんはずっと好きだったと言っていた田島さんと結婚を前提に付き合っている。うまくいくよう祈るばかりだ。
それにしてもピンクのワンピース......一体、どこにいっちゃったの?
夜。そろそろ誠さんが帰ってくる頃、と夕食の準備を始めた。腸活を始めてから誠さんと同じ料理を食べられるようになった。やっぱり一緒に食べれるって嬉しいことで、料理にも身が入る。
インターフォンが鳴って玄関にお出迎えをしに行く。
ドアを開けると大きな紙袋を持った誠さんが立っていた。
「おかえりなさい。その荷物はなに?」
「ああ。芙美さんがそろそろ着るんじゃないかってクリーニングに出してたのを受け取ってきたんだ」
そう言って袋の中に入っていたのは。
ピンクのワンピース!!
「誠さん、私、マイナス十キロ達成したの!このワンピース、着れるの!」
「やっぱりね。そうじゃないかと思ってたんだ。毎日奥さんを見てるからわかるんだよ」
「うん......ありがとう」
「でもよくがんばったな。努力の結果だよ。ほら、成果を味わったらどう?」
「はい!」
私は自分の部屋に行った。ドキドキしながら着ているものを脱ぎ、ピンクのワンピースを着る。
鏡を見ると身体にぴたっとしたフォルムなのに大丈夫だった。
いつだったか綾部さんが言っていた。
『そんなに嬉しいんなら大好きな人に見せたいんじゃない?』
はい、そうします。
私は最愛の誠さんに見せるためにピンクのワンピースを着て駆けて行った。
<了>


