学園一の女に一目惚れされて
許せない!
望美と友達宣言をしてから数日が経った。
「おはようございます、南雲さん」
「おはようございます。望美様」
「様は止めて、望美とお呼びになって」
「でしたら……私のことは南雲さんではなく、結芽と呼んでください」
「分かりましたわ、これからよろしくお願いしますね結芽」
「はい、よろしくお願いします。望美」
そんなやり取りをしていると、後ろから声をかけられた。
「南雲さん、望美おはよー」
「あら、めぐちゃん結芽とお知り合いなの?」
「ううん、ただの同級生」
「え……っと」
「この方はわたくしの幼なじみの中城 愛実そして、めぐちゃんこの方は……」
「知ってる、お友達の南雲 結芽さんだよね?」
「え、えぇ……」
「よろしくー南雲さん」
「よろしくお願いします、中城さん」
「ところでどうしたの?」
「いや?望美がお友達になりたいって積極的になってたからどんな子なのか気になって」
全身隈なく見定められ、ほんの少しだけ不快に思っていると、中城さんは言った。
「ごめんごめん、そんな怪訝な表情しないで。ほら、お詫びに飴あげる」
掌に置かれた一粒の飴を渡すと中城さんは去って行った。
その後、中城さんが現れることはなく平穏ではあるもののどこか落ち着かない雰囲気が漂う一日だった。
放課後になると、望美は中城さんと帰るらしく私に手を振って名残惜しそうに去って行った。
「南雲さん」
クラスメイトに名前を呼ばれ、振り向く。
その瞬間、プシューというスプレーを噴射する音が聞こえると同時に私の顔面にスプレーの液体が降りかかる。
「……っ!いった……!」
眼にチクチクとした痛みが襲ってくる。
「今すぐ、望美様から縁を切って!中城様と望美様の仲を引き裂く悪魔!」
「そうよそうよ、あの御二方の仲は誰にも引き裂けられないの」
どうやら、望美と中城さんのカプ厨と言ったところの犯行かと納得していると
「ちょ……!?結芽!」
丁度、待ち合わせ場所に来ない私を心配した心愛が来た。
「先生ー!誰かー!」
騒ぐ心愛の声が突然聞こえなくなり不安になってくる。
「う……っ!」
すると、隣から苦しそうな心愛の声が聞こえてきた。
どうやら、助けを呼ぼうとしたところを望美様と中城さんのカプ厨過激派に襲われてしまったのだろう。
「全く、南雲さん……貴女助けまで呼んで居たとは……」
「違う……!一緒に帰る約束を……してただけ……っ!」
私が発言するよりも先に心愛が答える。
「ふーん。まぁ、そういうことにしといてあげる」
「でもさー、南雲さん。貴女のことだけは許せない」
「分かるわー、なんであの尊き御二方の間に割って入るわけ?」
「別に、仲を引き裂こうとしてる訳じゃない……!」
「貴女にその気は無くても、事実望美様は中城様に対する愛情の割合を減らしたの」
「つまり、望美様は中城様に冷たくしている!それもこれも全部貴女のせいよ!南雲 結芽!」
彼女達の罵声を浴びながら私は一刻も早く瞳の様子が知りたかった。
痛い、痛い痛い痛い……!!
「あーぁ、聞いてないか」
「もう、うちらの話も聞く余裕無いでしょ」
「それもそうだね」
そう言った彼女達は最後に私の腹を蹴り、走り去って行った。
「結芽……!結芽……!」
「心愛……!痛い……!眼が……痛い……!」
彼女達が走り去った後、私は心愛に付き添われて病院に行った。
どうやら、殺虫を吹きかけられたらしい。
「眼を洗って、冷やして様子を見ましょう」
「ありがとうございました」
「お大事に」
治療が終わると、心愛から連絡を受けたお母さんが病院に駆けつけた。
「結芽!大丈夫なの?」
「冷やして、様子を見ることになった」
「そう……心愛ちゃんも、大丈夫?」
やっと開いた眼で心愛を見る。
そこには、青痣を沢山作って唇から血が出ている心愛が居た。
「心愛……!ごめん、私のせいで」
「これは自業自得だよ。気にしないで、ね?」
「無理だよ……気にするよ!」
「でも、これは結芽が望美様と連絡先を交換する後押しをした罰なんだよ、きっと」
心愛はお母さんが出した車の後部座席に座り、私も隣りに座る。
「明日は休みなさい、ふたりとも」
「分かりました」
「はーい」
「おはようございます、南雲さん」
「おはようございます。望美様」
「様は止めて、望美とお呼びになって」
「でしたら……私のことは南雲さんではなく、結芽と呼んでください」
「分かりましたわ、これからよろしくお願いしますね結芽」
「はい、よろしくお願いします。望美」
そんなやり取りをしていると、後ろから声をかけられた。
「南雲さん、望美おはよー」
「あら、めぐちゃん結芽とお知り合いなの?」
「ううん、ただの同級生」
「え……っと」
「この方はわたくしの幼なじみの中城 愛実そして、めぐちゃんこの方は……」
「知ってる、お友達の南雲 結芽さんだよね?」
「え、えぇ……」
「よろしくー南雲さん」
「よろしくお願いします、中城さん」
「ところでどうしたの?」
「いや?望美がお友達になりたいって積極的になってたからどんな子なのか気になって」
全身隈なく見定められ、ほんの少しだけ不快に思っていると、中城さんは言った。
「ごめんごめん、そんな怪訝な表情しないで。ほら、お詫びに飴あげる」
掌に置かれた一粒の飴を渡すと中城さんは去って行った。
その後、中城さんが現れることはなく平穏ではあるもののどこか落ち着かない雰囲気が漂う一日だった。
放課後になると、望美は中城さんと帰るらしく私に手を振って名残惜しそうに去って行った。
「南雲さん」
クラスメイトに名前を呼ばれ、振り向く。
その瞬間、プシューというスプレーを噴射する音が聞こえると同時に私の顔面にスプレーの液体が降りかかる。
「……っ!いった……!」
眼にチクチクとした痛みが襲ってくる。
「今すぐ、望美様から縁を切って!中城様と望美様の仲を引き裂く悪魔!」
「そうよそうよ、あの御二方の仲は誰にも引き裂けられないの」
どうやら、望美と中城さんのカプ厨と言ったところの犯行かと納得していると
「ちょ……!?結芽!」
丁度、待ち合わせ場所に来ない私を心配した心愛が来た。
「先生ー!誰かー!」
騒ぐ心愛の声が突然聞こえなくなり不安になってくる。
「う……っ!」
すると、隣から苦しそうな心愛の声が聞こえてきた。
どうやら、助けを呼ぼうとしたところを望美様と中城さんのカプ厨過激派に襲われてしまったのだろう。
「全く、南雲さん……貴女助けまで呼んで居たとは……」
「違う……!一緒に帰る約束を……してただけ……っ!」
私が発言するよりも先に心愛が答える。
「ふーん。まぁ、そういうことにしといてあげる」
「でもさー、南雲さん。貴女のことだけは許せない」
「分かるわー、なんであの尊き御二方の間に割って入るわけ?」
「別に、仲を引き裂こうとしてる訳じゃない……!」
「貴女にその気は無くても、事実望美様は中城様に対する愛情の割合を減らしたの」
「つまり、望美様は中城様に冷たくしている!それもこれも全部貴女のせいよ!南雲 結芽!」
彼女達の罵声を浴びながら私は一刻も早く瞳の様子が知りたかった。
痛い、痛い痛い痛い……!!
「あーぁ、聞いてないか」
「もう、うちらの話も聞く余裕無いでしょ」
「それもそうだね」
そう言った彼女達は最後に私の腹を蹴り、走り去って行った。
「結芽……!結芽……!」
「心愛……!痛い……!眼が……痛い……!」
彼女達が走り去った後、私は心愛に付き添われて病院に行った。
どうやら、殺虫を吹きかけられたらしい。
「眼を洗って、冷やして様子を見ましょう」
「ありがとうございました」
「お大事に」
治療が終わると、心愛から連絡を受けたお母さんが病院に駆けつけた。
「結芽!大丈夫なの?」
「冷やして、様子を見ることになった」
「そう……心愛ちゃんも、大丈夫?」
やっと開いた眼で心愛を見る。
そこには、青痣を沢山作って唇から血が出ている心愛が居た。
「心愛……!ごめん、私のせいで」
「これは自業自得だよ。気にしないで、ね?」
「無理だよ……気にするよ!」
「でも、これは結芽が望美様と連絡先を交換する後押しをした罰なんだよ、きっと」
心愛はお母さんが出した車の後部座席に座り、私も隣りに座る。
「明日は休みなさい、ふたりとも」
「分かりました」
「はーい」
