君とわたしの青春事件簿
 図書室を出たあとも、美桜の胸は落ち着かなかった。

 犯人は、ただ物を盗んでいたわけじゃない。
 誰かの持ち物の中から、何かを探していた。

 その事実だけでも十分不気味なのに、柊木紗奈の言葉が頭から離れない。

 ノートを見ていた。
 何かを確かめるみたいに。
 まるで、最初から目的のものを探しているみたいに。
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