俺様王子と空とキス。


ドンッ

「いいから、黙って正門まで歩け」

「……ひ、ひぃ!」

下駄箱で壁ドンされた私は、仕方なく一ノ瀬についていく羽目に。


『え、一ノ瀬くん!手繋いでるよ』
『隣のあの子、だれ?』
『最悪なんですけど〜』


またアイツのファンクラブ連中が…
なんで私がこんな目に合わなきゃいけないわけ。

「お前んち、どっち」

「あ、えっと、電車なんだけど」

「いくぞ」

いや正門までって言ったよね泣

一ノ瀬は手を繋いだまま強引に歩き続ける。

「ねぇ…ねぇってば!!」

「なんだよ!うるせぇな、本当は俺と手繋げて嬉しいんだろ?」

な、なんだコイツ…ナルシスト?

「全然嬉しくないし!てかなんなの、ゲームって、意味わかんない!説明してよ」

「お前もう恋愛とかいいって言ってただろ?
だったら俺のそばにいろ。
理由はひとつ、周りの女子達がうっせーから、彼女作りゃ寄ってこねーだろ」

「……は?」

「電車、どっち」

「み、右だけど」

「行くぞ」


…人の話、聞いてる?


腕を強引に引っ張られた私は、仕方なく同じ電車に乗り込んだ。





< 7 / 10 >

この作品をシェア

pagetop