俺様王子と空とキス。
ドンッ
「いいから、黙って正門まで歩け」
「……ひ、ひぃ!」
下駄箱で壁ドンされた私は、仕方なく一ノ瀬についていく羽目に。
『え、一ノ瀬くん!手繋いでるよ』
『隣のあの子、だれ?』
『最悪なんですけど〜』
またアイツのファンクラブ連中が…
なんで私がこんな目に合わなきゃいけないわけ。
「お前んち、どっち」
「あ、えっと、電車なんだけど」
「いくぞ」
いや正門までって言ったよね泣
一ノ瀬は手を繋いだまま強引に歩き続ける。
「ねぇ…ねぇってば!!」
「なんだよ!うるせぇな、本当は俺と手繋げて嬉しいんだろ?」
な、なんだコイツ…ナルシスト?
「全然嬉しくないし!てかなんなの、ゲームって、意味わかんない!説明してよ」
「お前もう恋愛とかいいって言ってただろ?
だったら俺のそばにいろ。
理由はひとつ、周りの女子達がうっせーから、彼女作りゃ寄ってこねーだろ」
「……は?」
「電車、どっち」
「み、右だけど」
「行くぞ」
…人の話、聞いてる?
腕を強引に引っ張られた私は、仕方なく同じ電車に乗り込んだ。