親が再婚したけど、どうやら義兄弟が八人いるらしい
義妹ができるらしい side圭五 ①
それはある日の、夕飯を食べている最中だった。今日も緑さんは夕飯を作り終えると、そそくさと帰ってしまった。緑さんと父さんが結婚すると決まったときは、一翔兄ちゃんたちと険悪な雰囲気になってしまっていた時期もあったが、今では全員緑さんのことを認めているみたいだ。
「ねぇ、どうして緑さんは夕飯を食べずに帰っちゃうの?食べてから帰ればいいのに」
そう晴八が呟いた。今まで気にしていなかったが、来週からは一緒に住む予定になっている、それならご飯を食べて帰ったっていいだろうに、そう思った。
「それはね、実は緑さんにも娘さんがいるんだ」
ニコニコしながら父さんが言った。
『…は?』
みんな、驚きすぎて口を閉じることを忘れてしまっている。特に六月に関しては身長を伸ばすために飲んでいる牛乳を吹き出していた。汚い。
「そ、それはどういうことだい?父さん」
「どうもこうも、そういうことだよ。それで、来週から緑と一緒に家に引っ越すことになっているそうだよ」
父さんはあっけらかんとしながら言った。
「娘さんも来るだって!?なんで早く言わないんだ。こんなむさ苦しい男の家なんて、年頃の女の子には酷だろう。というか、何歳なんだ?」
そう言って一翔兄ちゃんが慌てだした。
「確か、十七歳って聞いてるよ。六月と同い年、礼儀正しくて、とてもいい子だよ」
次は亮二兄ちゃんが慌てだした。
「十七!?やばいだろそれ、おい!余りの部屋なんてあったか?」
すると、巽三兄ちゃんも動き出した。
「確か、二階の奥に四季が本を置くためだけに使っている部屋があるはずだ」
「よし、見に行こう」
そう言って三人は部屋の状態を確認するために、そそくさと部屋を出て行った。その後ろを、「四季の本が捨てられるー」と青ざめながら四季兄ちゃんがついて行った。
兄四人がいなくなったリビングでは未だに衝撃に取り残されていた。
「俺に、義妹ができるのか…?」
「いや、七音よりは年上だから」
「ボク、ずっと欲しかったんだよね…妹」
「だから、年上だってば!」
「圭五兄さんはうれしくないのか?」
「嬉しいけど…父さん、なんでこんなに重要なことを早く言わないんだよ!」
すると、父さんは「ごめん」と言って、いつもの反省したような顔で謝った。これで、よくこの人は社長をやれてるよな…
「とりあえず、俺らも部屋を見に行こう」
そうして、ウキウキな二人と、少し面倒くさそうな六月を引っ張って部屋に向かった。
部屋の前に着くと、もうすでに作業が始まっており、四季兄ちゃんの本が部屋の外に運ばれているところだった。
「捨てないでよ!倉庫に持っていくだけにしてよね、りょうにぃ」
三人が淡々と本を運ぶ中で、四季兄ちゃんは「これは論文に使ったときのやつ」「これは平安時代の資料…」と運ばれていく本たちとの思い出に耽っていた。
「一翔兄ちゃん、なんか手伝えることはある?」
「そうだね…とりあえず、一旦作業を中断して、作戦会議をしようか」
そうして、本を運んでできた少しの空間に八人で円を作るように座り、作戦会議を始めた。
「ねぇ、どうして緑さんは夕飯を食べずに帰っちゃうの?食べてから帰ればいいのに」
そう晴八が呟いた。今まで気にしていなかったが、来週からは一緒に住む予定になっている、それならご飯を食べて帰ったっていいだろうに、そう思った。
「それはね、実は緑さんにも娘さんがいるんだ」
ニコニコしながら父さんが言った。
『…は?』
みんな、驚きすぎて口を閉じることを忘れてしまっている。特に六月に関しては身長を伸ばすために飲んでいる牛乳を吹き出していた。汚い。
「そ、それはどういうことだい?父さん」
「どうもこうも、そういうことだよ。それで、来週から緑と一緒に家に引っ越すことになっているそうだよ」
父さんはあっけらかんとしながら言った。
「娘さんも来るだって!?なんで早く言わないんだ。こんなむさ苦しい男の家なんて、年頃の女の子には酷だろう。というか、何歳なんだ?」
そう言って一翔兄ちゃんが慌てだした。
「確か、十七歳って聞いてるよ。六月と同い年、礼儀正しくて、とてもいい子だよ」
次は亮二兄ちゃんが慌てだした。
「十七!?やばいだろそれ、おい!余りの部屋なんてあったか?」
すると、巽三兄ちゃんも動き出した。
「確か、二階の奥に四季が本を置くためだけに使っている部屋があるはずだ」
「よし、見に行こう」
そう言って三人は部屋の状態を確認するために、そそくさと部屋を出て行った。その後ろを、「四季の本が捨てられるー」と青ざめながら四季兄ちゃんがついて行った。
兄四人がいなくなったリビングでは未だに衝撃に取り残されていた。
「俺に、義妹ができるのか…?」
「いや、七音よりは年上だから」
「ボク、ずっと欲しかったんだよね…妹」
「だから、年上だってば!」
「圭五兄さんはうれしくないのか?」
「嬉しいけど…父さん、なんでこんなに重要なことを早く言わないんだよ!」
すると、父さんは「ごめん」と言って、いつもの反省したような顔で謝った。これで、よくこの人は社長をやれてるよな…
「とりあえず、俺らも部屋を見に行こう」
そうして、ウキウキな二人と、少し面倒くさそうな六月を引っ張って部屋に向かった。
部屋の前に着くと、もうすでに作業が始まっており、四季兄ちゃんの本が部屋の外に運ばれているところだった。
「捨てないでよ!倉庫に持っていくだけにしてよね、りょうにぃ」
三人が淡々と本を運ぶ中で、四季兄ちゃんは「これは論文に使ったときのやつ」「これは平安時代の資料…」と運ばれていく本たちとの思い出に耽っていた。
「一翔兄ちゃん、なんか手伝えることはある?」
「そうだね…とりあえず、一旦作業を中断して、作戦会議をしようか」
そうして、本を運んでできた少しの空間に八人で円を作るように座り、作戦会議を始めた。